ハヤカワ
僕は毎年10月にイエティのシーズンインから始まり、5月のゴールデンウィークあたりまで岐阜県のチャオ御嶽でスノーボードを楽しんでいます。
さすがにこれだけスノーボードが大好きすぎると、
- どんな板を買えばいいか分からない
- HPを見てても板の違いが分からない
- グラトリ上手くなりたいんだけど、なんか板高くない?
などなど、相談や聞かれることがあるんですよね。
そこで本日は、今年はグラトリめっちゃ上手くなりたい!と意気込んでるあなたに、現役スノーボーダーがグラトリをするのに本当におすすめな板を紹介します!
この記事を読むと以下についてよく分かるでしょう。
- あなたレベルに合ったグラトリの板
- グラトリで有名なブランド毎の特徴
- グラトリの適している板の選び方
それではどうぞ!
目次
グラトリにおすすめの板の特徴ってなに?
グラトリをするの良い板を選ぶときは以下の5点に気をつけて選べばOKです。
- 板の形状
- 板の長さ
- 板の軽さ
- 板の柔らかさ
- 板の反発力
あとで詳しく解説しますが、自分はズバリ!ツインチップ・キャンバー・自分の身長マイナス-20cm・軽い・ミッドフレックスの板=国産(日本産)が圧倒的におすすめです。
一つ一つ解説していきますね。
グラトリにおすすめの板の形状
グラトリをする時は「ツインチップのキャンバー」を選びましょう。
ツインチップとは左右対象的で、キャンバーとはこういう形の板です。
ツインチップがおすすめな理由
ツインチップとは左右対称の板の形です。
グラトリをする時は左足が前になったり右足が前になったりします。
なので、左右が対称的な形である必要があるんですよね。
それ以外の形についてはまた解説します。
キャンバーがおすすめな理由
キャンバーとはノーズとテール(左足と右足の下)が雪の接地面に触れていて、真ん中が盛りあっがている板の形です。
キャンバーの板はエッジが雪にしっかり噛むので、
- エッジを引っ掛けた技がやりやすい
- しならせてから戻る力が強いので、高さが出しやすい
こんなメリットがあります。
エッジかかかってコケやすいという話を聞くかもしれませんが、スノーボードをやっていくと結局キャンバーだよねって話になります。笑
グラトリにおすすめの板の長さは?
グラトリをするときは短めが良いとか、体重によっても少し変わるとかあるのですが、ざっくり
- 自分の身長マイナス20cm
がちょうど良い目安です。
僕は身長171cmで151cmの長さの板に乗っています。
友人の身長が高くて短めが好きな人はマイナス25cmとかに乗っていますが、平均身長の人はだいたいマイナス20cmを目安にして選べばOKです。
グラトリの板の軽い方がいいの?
これは圧倒的に軽い方がオススメですね。
理由としては、
- リフトの時に疲れない
- 空中で板を動かしづらい
という点が挙げられます。
昔トルクレックスというブランドの板を乗っていたのですが、リフトがもうしんどい。笑
(ちなみにそれ以外はものすごく良い板でした)
上級者になると、板を上手く使えるので、「重さはあまり関係ない」や「重い板の方が遠心力で回しやすい」などの意見もあります。
しかし最初は軽い方が圧倒的に楽しいです。
お店などで板は持った時に「重っ!!」と思わない限り、乗ってて気にならないくらいどのブランドも軽量化してきています。
なので、「重くない板」を選べばOKですね。
グラトリにおすすめの板の柔らかさは?
板の柔らかさはレベルによっておすすめが変わります。
- 初級レベル・・・ソフトフレックス(柔らかい)
- 中級レベル・・・ミドルフレックス(柔らかい板と硬い板の中間)
がおすすめですね。
ここでいう初級レベルは「オーリー?ノーリー?なにそれ?今まで10回くらいしか行ったことないんだけど今年はグラトリがっつりやってやるぜ!」という人です。
中級レベルは「180度や360度は回せるよ!今年はyoutube見ながら540度や720度とかに挑戦したいな!」という方ですね。
柔らかい方が板がしなる感覚を掴みやすいので、初心者の方はソフトフレックス、しなる感覚が何となくわかってる人はミドルフレックスの板でさらにレベルアップを狙うのが良いです!
グラトリにおすすめの板の反発は?
板の反発力は「どんなトリックをしたいか」によって選ぶべきなのですが、「板の硬さ」と「使う人のテクニック」は比例していくものなので、一概にどんなトリックをしたいかだけで選ぶべきではありません。
一般的には、
- プレス・バター系トリックをしたい人・・・ソフトフレックスの板、反発は弱め
- 高回転スピン系トリックをしたい人・・・ミドルフレックス(またはハードフレックス)の板、反発は強め
と言われていますが、全くの初心者の人はミドルフレックスの板をしならせるテクニックを持っていないので、本来板が持っているポテンシャルを引き出すことが出来ません。
初心者だけど、高回転スピン系トリックを極めたいぜ!という人はまずはソフトフレックスの板で反発の感覚を掴んでからミドルフレックスの板に買い換えるのが良いですね。
それでは、前置きが長くなってしまいましたが、これまで言ったことをまとめて僕のおすすめグラトリ板Top5を紹介します!
本当におすすめ出来るグラトリ板Top5!
今回は板のブランドでランキングをつけました!
というのも、グラトリはあなたのレベルに合わせた板選びが大事かつ、どのブランドもレベルに合わせた板を出しています。
おすすめするブランドTop5の中でも初心者・中級者向けの2つを選んでいるので、あなたのレベルに合わせて選んでください!
第1位 RICE28
引用:http://kingofkings.chibakings.com
おすすめはやはりRICE28ですね。
高回転からプレス系のトリックまで幅広くやりやすいことに加え、板も軽く、反発力もあるため、初心者から中級者まで楽しくグラトリ出来ます。
グラトリ系のライダーとして、「井口勝文さん・田中和樹さん・高元康平さん・吉岡紫乃さん・佐藤日向子さん」が所属しており、みなさん高回転からフリーランまでかっこよくスタイリッシュに滑っています!
初心者の方へ!RT7
僕も昔使っていましたが、本当に使いやすいです。
「柔らかいのに跳ねる」という願ったり叶ったりな板で、どんな人でも1シーズン乗れば板を使いこなせるようなとても癖の少ない板です。
これからグラトリやってやるぜ!という方に正におすすめで、プレス系のトリックもやりやすいし、スピン系のトリックも気持ちよく出来ますよ。
中級者の方はこちら!RT9
こちらは中級者の方から、グラトリの大会で入賞する人まで絶大な支持を誇っています。
板を踏んだ時に反発が「ポーン」と返ってくる板でノーリー720やアンディ720がとても回しやすいですね。
硬すぎないので、慣れてくればプレス系のトリックもいけちゃうこれまたいいとこどりな板です。
第2位 NOVEMBER
第2位はNOVEMBER!
LATEプロジェクトで活躍する「神保賢一」さんが主にグラトリライダーとして活躍しており、こちらもグラトリ界で根強い人気があるブランドです。
乗った感覚としては、グラトリにおすすめな板のブランドの中で一番癖のない素直なブランドですね。
初心者の方へ!D4
D4もまた「柔らかいのに跳ねる」という板ですが、より柔らかさとしなやかさに重点を置いてるような感覚で乗る事ができます。
感覚値としてはRT7よりも若干柔らかくて馴染むのが早いですね。
グラトリのエントリーモデルとして最適ですが、癖がなさすぎるので年間50日を超えるほど滑るような人は途中で飽きる可能性あるかもしれません。
自分も昔1シーズン乗っていましたが、滑走3日目くらいで「もうめっちゃ乗りやすいな」と感じるほど癖がなかったです。
中級者はこちら!DESIRE
DESIREもまた、プレス系から高回転系まで一枚でこなせちゃうモデルです。
神保さんもメインで乗っているボードで、ノーリー720やアンディ720を楽々回していますね。
感覚的にはRT7とRT9の中間的なフレックスで、年間50日ほど滑る人だったら初心者でも乗りこなせちゃうようなミッドフレックスの中でもソフト寄りの板です。
第3位 SPREAD
SPREADは2017-2018のシーズンにLet’s TRYで有名な「尾川慎二」さんによって作られた新しいスノーボードブランドです。
こちらも非常に癖のないブランドで、軽くて取り回しが楽な上に、反発もしっかり返ってくる高性能な板が揃っています。
ライダーは「尾川慎二さん・江端翔兵さん・道下祐希さん・平松享一さん・藤後雄一さん・鈴木竜太さん・鈴木紫央里さん・山田彩さん」などなど、今のグラトリ界の中でも特に勢いのあるメンバーが揃っています。
初心者の方へ!LTB
こちらはメディアソフトフレックスの可変キャンバーと呼ばれるキャンバーとロッカーのいいとこ取りをしたモデル。
中央が盛り上がるキャンバー形状を中心に、足元はフラットな面積があるので、プレス系の安定性もバッチリ。
中級者はこちら!LTA
こちらはキャンバー形状のミディアムフレックスタイプ。
フレックスはミディアムとしているが、センターは柔らかいので、しならせ易さも○。
キャンバーでしっかりしたエッジの噛んでる感覚が欲しいあなたにオススメです。
第4位 MOSS
引用:http://pioneermoss1971.p2.weblife.me
大人気ライダー長谷川健太さんが所属するMOSS。
彼の独特な滑りや、板のソールを見せるテクニックに誰もが一度は欲しくなったはず。
カービング・プレス・スピンどのトリックにも適応してくれる板で、軽さもピカイチ。
ただ、国産スノーボードの中でも一番値段が高いので、おすすめ度としては4位にしています。
初心者の方へ!TOTO BLACK SF
TOTOシリーズの中でもっとも柔らかさを持っているTOTO BLACK SF。
SFとはソフトフレックスの略なんですね。
バンブー(竹)が使われているので、しなやかかつ、踏んだら反発がしっかりかり返ってくる板です。
プレスしたい時はしっかりたわみ、跳ねたい時はしっかり跳ねてくれるので、やりたいトリックに合わせて使う事ができます。
中級者の方へ!TOTO BLACK Normal
こちらは先ほど紹介したモデルのノーマルフレックスバージョン。
ソフトフレックスの板は乗ったから、そろそろ少しハリのある板を自分が乗りこなしてレベルアップしたい!という方におすすめ。
長谷川さんのように板の先の方に乗ってカッコよく個性的に滑れるようになりたいですよね!
グラトリ界隈でもうまい人は必ず一度乗っている板なので、この板でレベルアップしていきましょう。
第5位 011Artistic
ド派手なソールで誰もが「グラトリと言えば011だよね」と分かるブランドですね。
特に北海道の方では人気が根強く、最近は本州の方でも「伊藤駿介さん・大水夏稀さん」の個性的な滑りに魅了されて人気が出てきているブランドです。
初心者の方へ!DOUBLE FLY
DOUBLE FLYは癖がなく、しなやかさと弾き易さの両方を兼ね備えていて、初心者の方が最初に使うのにもってこいの板です。
性能としては”本当にシンプルに良い”という感じで特別な特徴はないので5位にしましたが、良い板であることは間違い無いですね。
特にグラフィックが好きな方におすすめです!
中級者の方はこちら!X FLY
XFLYは特に軽いかつ反発の返りが早い板です。
「伊藤駿介さん・大水夏稀さん」も使用していて、彼らの個性あるスタイルにこちらの板も人気急上昇中なんですね。
グラトリにおすすめな板ランキングと特徴をおさらい
今回紹介した5ブランドは周りで使っている人も多く、自分も実際に昔に乗っていた板や試乗会で乗った板ばかりでどれも本当におすすめできるブランドです。
最後におさらいしておくと、
- 1位・・・RICE28、柔らかい上によく跳ねる板
- 2位・・・NOVEMBER、癖がなくどんな人でも1シーズンで使いこなせるようになる
- 3位・・・SPREAD、扱いやすく軽い。17-18シーズンに出来たばかりで今特に勢いがあるブランド。
- 4位・・・MOSS、長谷川健太さんが乗るグラトリ史上最強のブランド。少し値段は高め。
- 5位・・・011、癖がなく、扱いやすい。昔から根強い人気を持つ。
という感じでした。
自分にお気に入りなボードを見つけて今年も怪我なくスノーボード楽しみましょうね!
それではまた。
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